相続・遺言のすべてを分かりやすく。
コラム

相続における株式の評価の基本(2)

2017.8.30
文字サイズ:

前回の記事では上場株式の評価方法について確認をしました。上場株式を評価するにあたっては課税時期被相続人が亡くなった日)がポイントとなります。

今回は非上場株式の評価方法を見ていきましょう。

相続時における非上場株式の評価方法

取引市場のない非上場株式を評価するには以下の4つの評価方法があります。

(1)類似業種比準方式(るいじぎょうしゅひじゅんほうしき)

上場企業の中から類似している会社の株価を基準として、配当、利益、純資産の要素から評価額を算出する方式です。

(2)純資産価格方式(じゅんしさんかかくほうしき)

会社の純資産を相続税評価として算出し、その額を発行済み株式で割ることで1株の評価額を算出する方式です。

(3)併用方式(へいようほうしき)

類似業種比準方と純資産価格方式の両方を併用して算出する方式です。

(4)配当還元方式(はいとうかんげんほうしき)

今まで説明した3つの評価方法は原則的評価ですが、「配当還元方式」は特例的評価方式です。

多くの非上場企業の株式では、一定の人(創業者及び同族)が多くの株式を保有しています。これを「同族株主」と呼びますが、同族株主以外の人が非上場株式を保有するケースでは、特例的に配当額金額(直前2期間)を参考に評価額を決める配当還元方式が適用できます。

非上場株式の評価方法の選び方

非上場株式の評価方式の選定には基準が定められています。

同族株主等の者

大会社:類似業種比準方式及び純資産価格方式の少ない方

中会社:併用方式及び純資産価格方式の少ない方

子会社:純資産価格方式及び併用方式の少ない方

注)会社規模の判定は業種により規定に違いがあるので、税理士や税務署に確認するようにしてください。

同族株主以外のもの

・配当還元方式

同族株主とは個人や親族などの同族で、株式を30%以上保有しているグループのことです。

例えばZ社の株式をAさん一族が40%、Bさん一族が30%、Cさん一族が25%保有しているケースではAさん一族とBさん一族が同族株主となります。ただし、「50%基準」があり、Aさんの同族グループで過半数(50%超)の株式を保有しているケースでは、Bさん一族が30%以上の保有をしていても同族株主はAさん一族のみになります。

非上場株式の評価は難しいので専門家に相談すること

上場株式は証券取引所の過去の価格を見ることで、課税時期の評価を見つけることは簡単で、また検索することで数か月の値動きを知ることも可能です。

しかし非上場企業では会社の規模の判断から、様々な計算が必要であり、専門家に相談することが重要なポイントになります。安易な判断は行わないで税理士や会計士などとよく相談するようにしましょう。

facebook発信中

相続のバイブルはfacebookページでも、見逃せない相続情報、ぜひ活用したいと評判のセミナー情報などを発信しています。
SNSのみの事例紹介やご相談も発信中。フォローお待ちしています。

相続のバイブルfacebookページ