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コラム

連続で相続が発生したときに適用できる「相次相続控除」とは?(1)

2018.1.16
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相続税分野は2015年に大きな法改正がなされ、相続税負担の対象者が広がったことが話題になりました。

この税目は一旦対象者になると税の負担額が大きくなるため、納税者はその資金の準備や節税の工夫に気を配る必要がでてきます。

税制上も負担軽減の為に各種の控除施策を講じていますが、その中に「相次相続控除」というものがあるのをご存知でしょうか?あまり知られていない名前ですが、できるだけ多くの控除策を知って活用したいものです。今回はこの「相次相続控除」についてお伝えします。

相次相続とは?

「相次相続」とは相次ぐ(あいつぐ)相続という意味で、一定期間に連続して発生する相続のことを言いますが、読み方としては「そうじそうぞく」と読みます。

短い間に相次いで相続が起きると相続税の負担が一気に大きくなってしまうので、税法ではそのような時に負担を軽減する相次相続控除が準備されています。

例えば、「自分」を軸として考えた場合、祖父が亡くなり父が相続し相続税を負担した後ですぐ、さらにその父が亡くなり自分が相続してまた相続税が発生、というようなケースです。

そのような時に「自分」が負担する税額から一定額を控除できるというのが本記事のテーマになります。次の項で詳しく見てみましょう。

相次相続(そうじそうぞく)控除とは?

10年以内に2回以上の相続が起きた時、最新の相続における相続税負担者の相続税額から一定額を控除できるものです。

その一定額の算出が少し難しいのですが、計算式を説明すると以下のようになります。

「相次相続控除額=A×C/(B-A)×D/C×(10-E)/10」

A=第二次相続の被相続人(前述の例では父)が負担した相続税額

B=第二次相続の被相続人(同父)が第一次相続で取得した相続財産の価額

C=第二次相続おける相続財産の総額

※C>B-Aの時はC=B-Aとします

D=第二次相続で相次相続控除を受ける相続人(前述の例では「自分」)が取得した財産の価額

E=第一次相続から第二次相続までの年数(1年未満は切り捨て)


これを見ると難しく感じますが、イメージのアウトラインとしては第一次相続の際に支払った相続税額のうち、1年につき10%の割合で逓減した額ということになります。

具体的な計算例は次回の記事で紹介します。合わせて相次相続控除の対象者と条件も確認していきましょう。

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