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コラム

代襲相続が発生するのはどのようなとき?(1)

2017.8.7
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被相続人が亡くなるよりも前に相続人が亡くなった場合、どうなるのでしょうか。

この場合は、相続人に代わってその子供が代わりに相続人になる、という制度があります。このような制度を「代襲相続(だいしゅうそうぞく)」といいます。さらに、相続人の子供も亡くなっている場合には孫が、孫も亡くなっている場合にはひ孫が相続人になるというケースもあり、これを再代襲相続(さいだいしゅうそうぞく)といいます。

代襲相続の概要

(1)代襲相続とは

代襲相続とは、被相続人が亡くなって相続が発生するよりも前に相続人が亡くなっている場合や、相続人に相続欠格があり相続できない場合に、その相続人の子供が代わりに相続人となる制度です。

相続欠格は、相続にふさわしくない者が相続人となる資格を失うことで、相続財産を目当てに親を殺害したような場合などがあてはまります。

通常、被相続人の相続財産は法定相続人に引き継がれます。
しかし、被相続人が亡くなって相続が発生するよりも前に法定相続人となるはずだった人が亡くなっていた場合、その法定相続人となるはずだった人は、法定相続人ではないものとして扱われるのが原則です。

ただし、この原則のままだと相続が発生しないことになってしまうので、例外として、その法定相続人となるはずだった人に代わってその人の子が相続をすることができる、という制度が「代襲相続」という制度です。

(2)再代襲相続とは

被相続人が亡くなって相続が発生するよりも前に相続人が亡くなっており、さらに代襲相続人となることのできるその相続人の子供も相続が発生するよりも前にすでに死亡しているなどの事情があって、代襲相続ができないというケースがあります。

この場合には、その代襲相続人になるはずだった人の子供が相続をすることになります。このような制度を「再代襲相続」といいます。

(3)代襲相続が発生するための要件

代襲相続が発生するのは、相続権を失った人が被相続人の子供または兄弟姉妹であった場合のみで、配偶者や直系尊属については代襲相続は発生しません。

また、代襲相続が発生するためには代襲原因が必要となり、相続人となるはずだった人が一定の事由により相続権を失っていることが必要となります。代襲原因の代表的なものは「相続人の死亡」ですが、このほかにも相続欠格相続廃除があげられます。相続放棄は代襲原因とはなりません。

代襲相続人となることができるのは、相続人である子の直系卑属である子供か相続人である兄弟姉妹の直系卑属である子供で、これらの人が相続開始時に生きていることではじめて代襲相続が可能になります。


ここまで代襲相続の概要を押さえてきました。次回はこの内容を踏まえて、具体例を確認していきましょう。

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