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コラム

相続発生時の「銀行口座の凍結」とは?(3)

2018.5.22
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これまで2回にわたって「銀行口座の凍結の概要」と「銀行口座の凍結の解除の仕方」について解説してきました。

相続はいつ発生するかわからないものです。相続発生時にお金のことで慌てないための対処方法を、今回の記事では紹介していきます。

相続発生時に慌てないためには?

①事前に現金を用意しておく

まずは相続が起きる前から事前にある程度の預金を引き出しておき、諸々の支払いなどに備えておくと良いでしょう。

人の死亡は予期しづらいこともありますが、例えば被相続人となる方が病気などで入院している場合はある程度心の準備をする期間があります。

この間に必要になりそうな資金を用意しておくことができますが、引き出したお金の管理は本人以外の家族が行うことも多いですから、使い込みなどが起きないように管理の面で注意は必要です。

なお生前に引き出した預金はあくまで故人の相続財産の一部ですから、被相続人の死後残った現金は相続税の計算において相続財産に組み込むことを忘れないようにしましょう。

②生命保険の活用

現金の確保には生命保険もよく活用されます。

相続人自身の生活費や相続税の支払いのための原資など自由に使うことができるので、当面の必要資金を確保して安心して生活することができます。

生命保険金は受取人が直接手にすることができますから、被相続人の口座凍結の影響を受けることがないのでこの点も安心です。

また一定の非課税枠(500万円×法定相続人の数)があるので、その範囲で相続税の負担を回避することができます。

まとめ

今回は相続の際に被相続人の口座から預金を引き出せなくなる「預金口座の凍結」について解説してきました。

凍結のタイミングは個別のケースで異なりますが、基本的には相続人同士のトラブルや無権利者の使い込みなどを防ぐ機能を果たしますから、必ずしも不都合なことではありません。

ただ凍結を解除するために一定の手続きをとる必要があり、手間の面と当面の必要資金の確保の面で悩みの種になることがあります。

相続発生を予期したタイミングである程度の預金を引き出しておくことや、生命保険金を活用するなどして生活費の確保や諸々の支払いに備えるようにしましょう。

口座が凍結されてしまったとしても、銀行の担当者と面談して必要書類を聞き取り、これを準備できれば問題ありませんから落ち着いて対処するようにしてくださいね。

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