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コラム

相続手続きに必要な戸籍の種類(2)

2018.5.29
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前回の記事では「戸籍謄本・戸籍抄本」について解説しました。

相続手続きにおいては、日常生活ではなかなか耳にする機会も少ない書類を求められることが増えます。こちらの記事では「改製原戸籍(原戸籍)」、「除籍謄本・除籍抄本」について解説していきます。早速見ていきましょう。

改製原戸籍・原戸籍(かいせいげんこせき・はらこせき)とは

戸籍は「戸籍法」という法律で管理されていますが、戸籍法は過去に何度か改正され、様式も変更されてその度に作り替えられています。

作り変えられる前の戸籍のことを「改製原戸籍(かいせいげんこせき)」といい、略して「原戸籍(はらこせき)」などと呼ばれることもあります。

一般の方の場合、イメージ的には「原」を「前」と読み替えて「改正『前』戸籍」と表した方が理解しやすいかもしれませんね。

相続では相続人の確定作業のために故人(被相続人)の出生まで遡って戸籍を取集する必要があるので、過去に遡る過程で改製原戸籍を発行してもらう必要が出てくるでしょう。

改製原戸籍から現在の戸籍に改められる過程において、離婚や死亡によって戸籍から外れた人の情報は新しい戸籍には反映しないというルールがあるため、現在の戸籍では証明できなくても改製原戸籍によって親子関係などを証明することができます。

改製原戸籍は当時の本籍地を管轄する役所に個別に発行依頼することになり、窓口発行では一通あたり750円の手数料がかかります。

郵送によっても手続きは可能ですが郵送代は別途かかります。

除籍謄本・除籍抄本(じょせきとうほん・じょせきしょうほん)とは

戸籍は筆頭者を含めその家族の情報が載りますが、例えば妻が筆頭者と離婚したり、子どもが結婚して夫婦の別戸籍に移ったり、あるいは死亡したりするとそれまでいた戸籍から外れることになります。

そのようにして、筆頭者も含めて戸籍内の全員がその戸籍からいなくなると、カラになったその戸籍はそれまで管理されていた戸籍簿から除籍簿に移り別に管理されることになります。

除籍簿は人が死亡したことを証明することができるので、例えば被相続人が死亡して、故人の銀行預金を相続したい場合などに、銀行側に故人の死亡を証明する手段として使われます。

また不動産の相続登記や有価証券の名義変更などの場面でも利用します。

戸籍謄本と戸籍抄本の違いと同じように、除籍された人全員の情報が載ったものが「除籍謄本」、一部の情報だけ載ったものが「除籍抄本」となります。

除籍謄本や抄本は故人が最後に本籍地を置いていた地域を管轄する役所にて、窓口あるいは郵送で取ることができます。

窓口交付の場合は一通あたり750円の手数料がかかり、郵送代は別途必要です。


今回は改製原戸籍・原戸籍、除籍謄本・除籍抄本について解説しました。ここまでの概要を理解しておくと相続手続きがいざ発生した際にも、慌てることなく対処できるのではないかと思います。

さて、書類を集める際、手間になってくるのが各役所の窓口へ出向いたり郵送の手配をすることです。これらの手間を解消するのに「マイナンバーカード」が役立つケースがあります。次回の記事で確認してみましょう。

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