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コラム

遺産分割の3つの方法とは?~現物分割、換価分割、代償分割(2)

2018.8.22
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前回の記事でご紹介したとおり、遺産分割の際に不動産を分割する方法には3つ(現物分割、換価分割、代償分割)があります。

今回は3つめの分割方法、代償分割について確認していきましょう。

3.代償分割(だいしょうぶんかつ)

代償分割は、対象不動産を誰か特定の相続人が承継する代わりに、他の相続人の取り分については別の財産を交付することで満足してもらう方法です。

例えば長男と次男がいる場合、不動産は長男がまるまる承継して単独所有とし、弟の取り分については長男が別の財産を弟に交付して満足してもらうという具合です。

長男が弟に交付する財産は、長男の取り分となる他の相続財産だけでなく、長男が所有する固有の財産であっても構いません。

長男が自分のお給料などから交付財産を支弁することも可能です。

また現金によらずとも、長男が保有している別の不動産などを交付対象にすることも可能です。

代償分割が検討されるのは、相続財産の構成上現預金などが少なく主な遺産が不動産のみであり、そのままでは共有となってしまう場合で、さらに換価分割も難しい場合などです。

例えば上の事例では長男は引き続き実家に住み続けたいという場合は売却は避けたいでしょう。

また二男はその家に住まず利用しないというのであれば、共有となって持分を取得しても利用価値がありません。

長男としても持分を弟に握られていると利活用について制限が出たり、将来売却が必要になった時に弟の合意を取らなければならなくなるなどリスクを残すことになるので単独所有としたいところです。

そのような時に、長男は弟に他の財産を交付することで不動産を単独所有とすることができます。

しかし、長男に代償分割のために支弁する財産が無い場合は弟に満足してもらうことができないので、他の選択肢を検討しなければなりません。

まとめ

今回は相続財産となった不動産について、共有状態を避けるために検討される3つの分割方法について見てきました。

相続人の人数や相続財産の構成、対象不動産を利活用できるか否かなど、相続ではケースによって状況はまちまちです。

不動産については3つの分割方法を使い分け、実情に合った遺産分割とすることができるようにしましょう。

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