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コラム

【7月2日公表予定】相続税路線価(そうぞくぜいろせんか)の基本(2)

2018.7.3
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前回の記事では、土地の値段は「一物四価(一物五価の場合もあり)」と言われ、目的に応じて使い分けられることを説明しました。

今回は「相続」を目的とした場合に使用される「相続税路線価」について、さらに詳しく解説をしていきます。見ていきましょう。

相続税路線価の調べ方

相続税路線価は各地の税務署で冊子状のものを閲覧することができる他、一部の図書館や市役所などにも設置されています。

また今はネット上でも見ることができます。

路線価の厄介なところは、一見住宅地図のようにも見えるのですが、その土地の相続税評価額を算出するために必要になる数字や記号など各種の情報が記載されているため、その読みこなしが大変になるところでしょう。

基本的には、1㎡あたりの路線価が千円単位で表示されており、その路線価が適用になる範囲が矢印で示されています。

例えば「390」という数字がある区域では、1㎡あたり39万円であることを示しています。

数字の後ろに付くA~Gのアルファベットは借地権割合といって、人に貸している土地などの評価の際に使用するための情報になります。

またこの数字は記号で囲まれているものもあり、この記号は地区区分を表しています。例えばビル街区や繁華街地区などの地区区分を表します。

地区区分は路線価計算上の調整として、奥行価格補正などを行う際に関係してきます。

ちなみに記号がない区域は普通住宅地区を表しています。

このように慣れていない人にとっては一癖あるのが路線価図です。

可能であれば最初は見方が分かる人と一緒に閲覧して、読み取り方を指導してもらうといいかもしれません。

古い相続税路線価で申告してしまったらどうなる?

相続税路線価は相続が起きた年のものを使用しなければなりません。

もし間違って古い相続税路線価を使用して相続税評価をしてしまった場合、申告納税をやり直す必要がでてきます。

もし本来納めるべき税額よりも少なく申告、納付してしまった場合は「修正申告」が必要です。

修正申告をすると追加で納めるべき税額について、納税が遅れた分のペナルティとして「延滞税」がかかります。

一般的な借金の返済が遅れた際の延滞利息のようなものです。

また税務調査の事前通知を受ける前に自主的に修正申告した場合を除いて、「過少申告加算税」というペナルティもあります。

本来よりも少なく申告、納税を行ったことそのものに対する懲罰的な意味合いがあるものです。

このようなペナルティがあるので、間違って古い路線価を使用することの無いようにしてください。

路線価の発表前に相続が起きたら・・・?

この相続税路線価は毎年7月頃発表されるものですが、相続というのはいつ起きるか分からないものです。

発表前に相続が起きてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

発表前に相続が起きた場合には、その年の路線価が発表される7月頃まで申告手続きを待たなければなりません

その間落ち着かないと思いますが、前年分の路線価を使うのではなく、相続が起きた年分の路線価を使わなければならないことは覚えておきましょう。

まとめ

今回は土地の評価法が複数あることや路線価の調べ方などについて見てきました。

土地の評価というのは誰がどんな目的で評価するのかによって評価額が変わってくるので一つの土地にも複数の価値があるということです。

相続税の計算のために用いる相続税路線価については、慣れないうちは路線価図の見方が難しいので、最初は読み取りの経験のある人と一緒に閲覧したり、税理士などに一度詳しく教えてもらうと読み取りがしやすくなります。

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