相続・遺言のすべてを分かりやすく。
コラム

【7月2日公表予定】相続税路線価(そうぞくぜいろせんか)の基本(1)

2018.6.28
文字サイズ:

相続分野では国税庁が毎年発表する「路線価」が土地の評価の際に用いられます。

今年は7/2の午前10時に平成30年の相続税路線価を公表すると国税庁がアナウンスしています。

ところで、土地の価格は路線価以外にも複数あり、同じ土地でも複数の目線で評価されることから「一物四価(いちぶつよんか)」などと表現されます(「一物五価」と評することもあります)。

今回は土地についての複数の価値と、路線価の調べ方などについて解説します。

土地の値段の算出方法は?

ここでは土地についての4つの価値を見ていきます。

①時価(実勢価格)

時価はその土地の現在の市場価格のことで、簡単に言うと売りに出した時にどれくらいで売れるかという目線で見る評価の仕方です。

一般の方にとっては一番分かりやすい価値と言えるでしょう。

ただし時価は売り手と買い手との関係やそれぞれの事情、交渉上のパワーバランスなどで大きく変化しますから、安定した価格とは言えません。

②公示価格(公示地価)

公示価格は国土交通省が所管するもので、一般の土地取引の指標になる他、公共事業用の土地の取得価格の基準にもなるものです。

毎年1月1日時点での評価となり、毎年3月頃に発表されます。

③相続税路線価

国税庁が所管するもので、相続税の計算の為の土地評価法がこの路線価です。

評価時点は毎年1月1日時点で、7月頃に発表されます。概ね公示地価の80%程度の評価額となります。

また、路線価がついていない場所もありますのでそのような場所の場合はは固定資産税に一定の倍率を掛けて算出します。このため、相続税評価額の算出方法は「路線価方式」と「倍率方式」の2種類があるといわれています。

④固定資産税評価額

地元の市区町村が管理するのが固定資産税評価額です。

この評価は固定資産税の算定や登録免許税などの計算の為に利用されます。

評価時点は1月1日時点、毎年3月か4月頃に発表されます。

概ね公示価格の7割程度の評価額になります。また固定資産税評価額は三年に一度の評価替えがあります。


なお、冒頭でも述べたとおり土地の値段は「一物五価」と評されることがあります。このときは「基準地価(都道府県基準地標準価格)」を加えて”五”価とします。

基準地価は国土利用計画法に基づいて毎年都道府県知事が公表する価格で、公示地価でおさえられない場所を補完する目的で使われます。毎年7月1日を基準日とし、9月に発表されます。

さて次回の記事では相続手続きに最も関係の深い「相続税路線価」についてより詳しく見ていきましょう。

facebook発信中

相続のバイブルはfacebookページでも、見逃せない相続情報、ぜひ活用したいと評判のセミナー情報などを発信しています。
SNSのみの事例紹介やご相談も発信中。フォローお待ちしています。

相続のバイブルfacebookページ