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コラム

予備的遺言~遺言者より先に受遺者(じゅいしゃ)が死亡した場合に備えて(2)

2016.7.21
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前回の記事では予備的遺言の要点と、予備的遺言がなかったために代襲相続が認められなかった判例を紹介しました。

相続対策をより確実にするためにも「予備的遺言」を上手く活用する必要があることがわかったと思います。今回の記事では受遺者が先に死亡した場合の対応について、具体的に解説をしていきます。

遺贈者より受遺者が先に死亡した場合の対応

では、受遺者が先に死亡してしまう場合に備えて、どのようなことを行えばよいのでしょうか。

予備的遺言2

(1)遺言書の書き換え

受遺者が先に死亡した場合に、第一に考えられるのは、遺言書を書き換えることです。

全部を作り直すことも一部を変更することも可能ですが、遺言書の書き換えには、相続の専門家のアドバイスのもとで行うことをおすすめします。

(2)予備的遺言の活用

前回の記事「予備的遺言とは」の項でも述べたように、遺言には、受遺者が死亡するなどの事態が発生したときに備えて、遺言書の中にさらに次の受遺者を指定することができます。これを予備的遺言といいます。

予備的遺言を書いておくことで、もし自分が生きていても認知症になるなどで遺言書を書き直すことができなくなった場合に備えることができます。できるかぎり先のことを考慮した遺言を作成することで、相続に対する不安もなくなりますし、もし不測の事態が起こったときにも、争いごとの多い相続を円滑にすすめていくことができます。

予備的遺言の例としては、

全財産を長男に相続させる。ただし、私と同時もしくは私より先に長男が死亡した場合には、長男の子に相続させる。

という形式で書けばよいでしょう。

具体的には、他の相続人との関係や財産の状態によって、どのように書けばよいのかが違ってきますので、相続の専門家に相談しながら遺言書を作成することをおすすめします。

予備的遺言のまとめ

相続は、相続人同士の関係や財産の状況によって、複雑なものになりがちです。

また、普段は仲のよい相続人同士も、相続となると争いが発生してしまうケースも多いのです。このような争いの多くは、事前に相続対策をしておくことで避けることができます。最初から被相続人の意思をはっきりさせて、どのように相続をさせるかを決めておけば相続人も納得することが多いからです。

しかし、せっかく争いのないように遺言書を作成しても、受遺者が亡くなるという不測の事態で争いが発生してしまっては悲しいですよね。

このような事態を避けるために、信頼できる相続の専門家のアドバイスのもと、不測の事態に備えて予備的遺言を含めた遺言書を作成しておきましょう。

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