相続・遺言のすべてを分かりやすく。
コラム

「不動産の共有相続」で気をつけるべき点とは?(1)

2016.8.29
文字サイズ:

相続財産のうち現金や預貯金であれば、相続人が複数いてもわけることができます。しかし、相続財産の中に不動産があり、簡単にわけることができない場合にはどうなるのでしょうか?

不動産をわける方法もいくつかありますが、遺産分割協議がうまくいかないなどで、不動産を共有名義にすることがあります。今回は不動産を共有名義にした場合に、相続で起こりうる問題点についてまとめました。

不動産の共有相続とは

共有不動産1

共有名義の相続とは、相続財産を複数の法定相続人のものとして相続することです。

不動産は、財産をわけることが難しいので共有名義で相続するという方法がとられることもあります。

不動産の共有名義について

そもそも、不動産の共有名義とはどのようなことなのでしょうか?

たとえば、ひとつの土地をAさんとBさんの2人の共有名義で所有しているケースを考えてみましょう。

AさんとBさんは、それぞれがお互いに、その土地のすべてを使う権利を持っています。AさんとBさんの持ち分割合が半分ずつだった場合でも、10%と90%だった場合でも、同じようにAさんとBさんは、その土地のすべてを使う権利を持っています。

ただし、その土地を貸したり売却したりする場合には、持ち分割合によってAさんとBさんの取り分が変わってきます。AさんとBさんの持ち分割合が半分ずつだった場合には、取り分は半分ずつになりますし、10%と90%だった場合には、取り分は10%と90%になります。

共有名義は、たとえば不動産を1人で購入しようと思うと高すぎて購入できない場合に、複数人で購入して共有名義にすれば、持ち分を持つ誰もが同じように不動産を使用できるというメリットがあります。

相続で不動産が共有名義になる場合の注意点

ただし、相続において不動産を共有相続をするときには、不動産を処分しようと思ったときに共有名義者全員の同意が必要になってくるために、注意が必要です。

そもそも不動産を共有相続にする場合には、不動産をわけることが難しかったり、遺産分割協議がうまくいかずにとりあえず共有名義にした場合など、もともと争いになりやすい場合が多いのです。

不動産を共有相続した場合に一番問題となるのが、その不動産を処分しようとしたときです。

不動産を処分するには、不動産の共有者が全員承諾しなければなりませんが、相続人が多く遺産分割協議もうまくいっていなかった場合には、共有者全員の承諾が得られずに、不動産が処分できないということも考えられます。

また、共有名義が解消されないまま次の相続が発生してしまうと、次の相続が発生した部分についてさらに複数の相続人が増えてしまうという事態になり、どんどん共有名義者が増えてしまうことになってしまいます。こうなると、さらに共有名義の解消が難しくなっていきます。

このような事態を避けるためにも、共有名義で不動産を相続することはなるべく避けましょう。

不動産の共有相続は、遺産分割のトラブルを先送りにしているだけで、相続についての根本的な解決をしているとはいえないからです。もしも共有名義の相続をすることになってしまったら、なるべく早く共有を解消することが望ましいでしょう。

それでは具体的に不動産の共有名義を解消するにはどうしたらいいのでしょうか?次回の記事で詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。

facebook発信中

相続のバイブルはfacebookページでも、見逃せない相続情報、ぜひ活用したいと評判のセミナー情報などを発信しています。
SNSのみの事例紹介やご相談も発信中。フォローお待ちしています。

相続のバイブルfacebookページ