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コラム

遺言書が無効になってしまうのはどのような時?(2)

2016.12.2
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前回の記事では「自筆証書遺言」で無効になってしまうケースについて解説しました。自筆証書遺言は紙とペン、印鑑さえあれば作成できるというメリットがありますが、要件を満たしていないものや書式に不備があるもの等は無効となってしまうというデメリットもあります。

それでは「公正証書遺言」の場合はどうなのでしょうか?見ていきましょう。

(2)公正証書遺言で無効になってしまうケース

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公正証書遺言とは、公証役場で公証人に作成してもらう遺言をいいます。公正証書遺言は、遺言書作成のプロが作成する書類であり、遺言書の原本は公証役場に保管されるので、滅失や偽造等の恐れはありません

また、自筆証書遺言と違って、家庭裁判所の検認手続きの必要がなく、簡単に執行できることもメリットの1つです。

以下では、公正証書遺言が無効となる具体例を確認してみましょう。

公正証書遺言が無効となる具体例

証人になれない人(欠格者)が立ち会って作成した遺言書

公証人が2人以上いない状態で作成した遺言書

・遺言者が公証人に内容を伝える際、口述せずに身振り手振り等を用いて作成した遺言書

公証人が作成した書類を、遺言者及び公証人に読み聞かせ、又は、閲覧させずに作成した遺言書

自筆証書遺言と公正証書遺言の比較

実務上、自筆証書遺言公正証書遺言を比較してみると、無効となってしまうケースは圧倒的に自筆証書遺言の方が多くなっています。その理由として、公正証書遺言は専門家立ち合いの下、正しい手続きで作成されるのに対し、自筆証書遺言は誰でもお手軽に作成できてしまう遺言書だからです。

悪意のある者が故意で公正証書遺言を悪用しない限り、公正証書遺言が無効となるケースはほとんどありません。

一方で、自筆証書遺言は作成に取り掛かることが簡単で、遺言者は遺言を残せた気になってしまいがちです。実務上、自筆証書遺言が無効となるケースは、全文を手書きで書いていない(パソコンで書いてしまっている)、日付や押印がないといった単純ミスによるものが特に多くなっています。

自分1人で作成できるということは、誰にも知られずに遺言を残すことができるというメリットと共に、専門家等によるチェック機能に欠けているというデメリットが付いて回ります。結果として、自筆証書遺言は、些細なミスのせいで遺言書が無効となってしまうケースが多々あるのです。

まとめ

遺族のことを思って生前に書き記した遺言書が、単純ミス等のせいで無効となってしまっては、遺言者も遺族も報われないことでしょう。また、遺言書が無効になるかならないかといったことが原因で、相続が争族に発展してしまう可能性も否定できません。今まで仲の良かった兄弟や親族等が相続をきっかけに仲違いしてしまうことを望む遺言者はいないと思います。

遺族のために遺言書を残したいという気持ちがあるならば、遺言書が無効となってしまうリスクが高い自筆証書遺言よりも、遺言書が無効となるケースが稀である公正証書遺言をお勧めします。

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